こんにちは、湯子です。
早速ですが、我が家には敏感肌+アトピー肌の主人と、敏感肌の子供達がいます。首や関節を曲げる部位に赤みができ、掻いて皮膚が傷つき、ステロイド剤や軟膏で炎症を抑える。この繰り返しです。(慢性化)
最近になり、ステロイド剤について少し疑問に思った事があります。
今回は、アトピーの事やステロイド剤の事、アトピーを治すために必要だと感じた事を、自分なりに書いていこうと思います。(私はお医者様ではありません。通りすがりのただのズボラ主婦です。)
私と同じ、お子さんの敏感肌やアトピーで悩んでいるお母さんや、ステロイド剤をあまり使いたくない方に読んで頂けたら嬉しいです。
アトピーの原因
アトピーは、「皮膚バリアの低下」が原因とされています。肌バリアの低下=乾燥です。乾燥した肌からアレルゲンが侵入し、痒みや炎症を起こします。
アトピーが発症する理由は様々で、ストレスや乱れた食生活、ダニやハウスダストなどなど、人によって違います。
前回、主人がなぜ敏感肌+アトピー肌になったかの記事を書きました。以前、主人がアレルギー検査をしたところ、カビ・ダニ・ホコリの値がとても高かったのです。
肌バリアが低下している所にアレルゲン(カビ・ダニ・ホコリ)が皮膚に侵入し、炎症を起こしている可能性が高いです。
主人の場合、皮膚の赤みが神出鬼没というか、場所が決められていない事が多いです。子供達は、首や関節の裏(汗がたまりやすい場所)とほぼ決まっていますが、主人は肩甲骨あたり・わき腹・おへその近くだったりと、「え?こんなところに?」と思うような部位に赤みが見られます。
ステロイド剤は根本的な解決にならない
ステロイド剤は適切な量をきちんと使って治さないと、治りが遅かったり、肌にアトピー跡が残り、色素沈着して黒ずんだ皮膚になってしまいます。
また、ステロイド剤には副作用があり、あまり使いたくないと思う方もいますよね。実は私もその1人なのですが、使わないと治らないのが現実です。←
いつまで続くか分からないけど、いつかステロイド剤を使わなくなる日がくる。そう思って毎日保湿剤・ステロイド剤を使っている日々でした…。
しかし最近になり、私の中の考えが変わりました。
確かにステロイド剤を使うと次の日には湿疹が良くなりますが、これって根本的な解決になっていないのではないかと。
私の中で、
ステロイド剤を使う=一時的な解決
だと思うようになってきました。
例えばですが、
雑菌臭のする衣類を、アイロンや鍋で煮て熱湯(高温)消毒する方法があります。しかし、これって一時的な解決にしかなりませんよね?一時的にニオイが取れても、また洗濯したら戻ってきますよね。
ステロイド剤もこれと同じだと思います。
一時的な解決にはなりますが、根本的な解決にはならない、と思うんです。
ちなみに、雑菌臭を取り除くために、私でしたらまず洗濯槽の汚れを取り除き、使っている洗剤なども見直し、雑菌臭の再発を防ぎます。熱湯消毒よりは根本的な解決になっていますよね。
では、アトピーの根本的な解決とは何でしょうか?
部屋を綺麗にするれば治る?
先程、主人はカビ・ダニのアレルギーの値が高いとお話ししました。我が家では毎日こまめに掃除したり、空気清浄機を稼働させています。また、主人は物を溜め込む性格でしたが、物がたくさんあるとホコリが溜まるし、掃除が面倒だということに気づき、少しずつ改善されてきています。今思えば主人の実家も同じように物で溢れているからその影響なのかな…と。
部屋を綺麗にすることは、カビ・ダニ・ホコリのアレルゲンを減少させる事にも繋がります。特に小さいお子さんは影響力が大きいので、気をつけたいところです。
部屋を綺麗にしてアトピーが治るのであればとても喜ばしいのですが、それだけでは難しいと私は思います。
石鹸を使えば治る?
アトピーで検索すると、固形石鹸で洗うと良いと書かれている事が多いです。それにはきちんとした根拠があります。石鹸は動植物の油脂とアルカリ剤を反応させて作られた自然の副産物。一般的にボディソープ(合成洗剤)と呼ばれているものは、石油を化学合成して作られた自然界に存在しない物質です。アトピーが増えたのも、この合成洗剤が出てきてからと言われています。
石鹸を使うことにより、アトピーが治るかと聞かれれば、合成洗剤よりはマシになるかもしれませんが、治すにはまだ不十分だと思います。
ちなみに、石鹸が好きな私から言わせて頂くと、市販の固形石鹸は洗浄力が高めなので、使うならベビー石鹸をオススメします。低刺激かつ余計な成分が含まれていない石鹸が多いので、市販の固形石鹸よりは、つっぱったり乾燥しにくくなっています。
肌を保湿すれば治る?
アトピーは肌バリアの低下=乾燥が原因とお話しました。では、乾燥から守れば肌は良くなるのでしょうか?
実際、子供が産まれた時(5年前)から保湿剤を使用していますが、治りません。←
しかし、塗らないよりはマシです。
肌を保湿する事はとても大切です。しかし、それだけでも根本的な解決にはまだちょっと足りないと思います。
ちなみに、何気なく使っているワセリンやプロペト、ベビーオイルなどに含まれているミネラルオイルの原料は、全て鉱物油(石油含む)です。
ワセリンは精製度により黄色いものや、白いものまであります。
ワセリンやプロペト、ミネラルオイルは、肌の表面を保湿する効果はあります。そのため、外部からの刺激や肌内部の水分を保持する力を持っていますが、肌内部へ浸透する事はありません。乾燥した肌にワセリン塗っても、一時的には良くなりますが、ワセリンが落ちたらまた乾燥してしまう事があります。
また、最近ではヘパリン類似物質を含む商品が沢山売られるようになりました。これはワセリンと違い、肌内部に浸透し水分を補給し、さらにワセリンも含まれているので肌表面をバリアし、乾燥を防ぐ効果のある保湿剤です。ワセリンのみ使用するよりは効果が高く、主人も子ども達にも使っていましたが、結局痒くなってしまうし、お値段も高いので現在は使っていません。(アトピーというより、一般的な乾燥肌の方に効果がある商品なのかな、と思います)
アトピーの根本的な解決策とは?
お気づきの方もいるかと思いますが、保湿もステロイド剤も、肌の表面の事ですよね。いくら表面を綺麗にしても、肌の中身を変えないと根本的な解決にはならないと私は考えています。
私達の肌は一定のサイクルで生まれ変わっています。(ターンオーバー)
皮膚の奥に皮膚の細胞が生成され、それが徐々に上に上がり、やがて肌の表面となります。(今まで表面だった皮膚は、垢や古い角質となって落ちていきます)
このサイクルが乱れると、肌のキメが乱れ、ニキビや肌荒れ、肌バリアの低下にもつながってしまいます。
逆に考えると、皮膚の細胞が強くなれば肌バリアの低下を防げる、という事ですよね。
しかもニキビやシミ、肌のキメまで強くなるのは嬉しいですよね。
では、肌に必要なものとは何でしょうか?
タンパク質を積極的に取る
肌(皮膚)はタンパク質からできている事は聞いたことがあるのではないでしょうか。タンパク質は、肌の他にも髪の毛や筋肉などにも必要な栄養素です。
タンパク質を積極的に取ることで、強い肌が作られる可能性は高いです。
タンパク質には、動物性と植物性があります。
【動物のタンパク質】
・魚のお肉
・鶏、豚、牛のお肉
・牛乳、ヨーグルト
・卵
などなど…
動物性のタンパク質と聞くと、アトピーが悪化しそうな気がしますよね。実際、主人も皮膚科ではお肉や脂っこいものを食べるなと言われています。
アトピーが悪化する食べ物として、肉類や揚げ物、チョコーレトやスナック菓子などがあげられています。食べるなとは言いますが、お肉にはお肉でしかない栄養素などがありますし、チョコレートもスナック菓子も食べたい時はありますよね。
アトピーが悪化する食べ物を食べるなと言うより、食べ過ぎるな、が正しいようにも思えます。
日本の食事が欧米化してきており、安くてたくさん食べれる肉は、お子さんを持つ主婦にとってもありがたい存在ですよね。しかし、良質なお肉のタンパク質と同時に、脂も摂取されてしまうため、摂取量には注意が必要です。気になる場合は、脂身の少ないお肉(赤身肉、胸肉やささみ)を選ぶのも、一つの手です。
魚のお肉は高タンパク底カロリーで、さらに油には、頭を良くする、血液をサラサラにすると言われるEPAやDHAが豊富に含まれています。魚の油はサプリメントとしても良く売られている事が多く、魚をあまり食べない現代人にとって、不足している油でもあるので、積極的に摂取したいですね。
【植物性のタンパク質】
・豆類(大豆、枝豆、そら豆など)
・豆腐、豆乳、納豆
・野菜類(ブロッコリー、アスパラガスなど)
・穀類(とうもろこし、そばなど)
・果実類(アボカド、バナナなど)
植物性のタンパク質で有名なのは大豆ですね。最近では「ソイミート」と言って、大豆でお肉のような食感や味が楽しめる商品も出てきましたね。
こちらも食べ過ぎは良くないですが、動物性より油の量がかなり少ないので、多めに食べても罪悪感は無さそうな気はします。(笑)
現代人にとって、こちらも不足している栄養素ではあります。動物性タンパク質より、植物性タンパク質を積極的に取りたいところですね。
説明してて思ったのですが、筋肉のある方(ボディビルダーなど)で肌がカサカサで、アトピーになっている方は見かけないですよね。皆さん肌がツヤツヤしてて、さらに実年齢より若く見えます。これって良質なタンパク質を取っているからなのではないでしょうか。
アトピーの根本的な解決策=食事の見直し
アトピーを根本的な解決策は、食事の見直しです。実際に私も見直しましたが、一ヶ月の肉の摂取量がすごかったです。そして植物性タンパク質や魚の摂取量が低い…。
確かに今の日本人は偏った食生活をしがちかもしれません。これを機会に、なるべく植物性タンパク質や魚を積極的に取り入れていこうと思います。
ステロイド剤に頼らない健康的な肌へ
ステロイド剤=悪、だとは思っていません。ステロイド剤のように、患部に塗ったら直ぐに治る薬も必要だと思っています。
私はアトピーや敏感肌ではないのですが、出産を期にカ○ジタになりやすくなってしまいました。今この痒みをどうにかしたい!と思って病院に行き、「よし!塗り薬は使わず、食事で治していこう!」と言われたら、それはもう暴れ出すと思います(笑)
いきなりステロイド剤を使わないのではなく、徐々に使う量を減らしていけたら良いなと思っています。それには肌の内側からの改善が必要不可欠です。
食事を見直す事が一番重要でもあり、一番難しいです。これも一度にやるのではなく、徐々に変えていくと長続きしやすいのではないかと思います。
まとめ
ステロイド剤はアトピーの炎症を抑える薬として欠かせませんが、それは根本的な解決にはなっていません。身体の内側から強い肌を作り出す事が重要で、それには良質なタンパク質の摂取が大切です。とはいえ、タンパク質だけにこだわらず、バランスの取れた食事を心がけましょう。
長くなりましたが、最後まで見ていただきありがとうございました。