こんにちは、湯子です。私は4人の子供を育てていて、主人はアトピー・アレルギー・喘息持ちで、子供たちも肌湿疹を繰り返しています。
今やネットで様々なアトピーの対策があり、調べれば調べるほど色々な情報がありすぎて、見ているだけで疲れてしまいますよね。いざ実践して、あれもこれもとやっているうちに疲れ果ててしまい、何もかもやる気が無くななり、止めてしまうこともしばしば…。
今回は、アトピーの原因と、私が今まで試したアトピー対策14選と、これだけはやってほしい1つの対策を伝えたくてこのブログを書いています。この対策はアトピーのお子さんだけでなく、敏感肌のお子さんや、アトピーではないけど肌の乾燥が気になるお子さんなどにも言えます。また、年齢にもよりますがお子さん自身でも出来るので、是非トライしてみてほしいです。
目次
アトピーの原因
アトピー性皮膚炎とは、肌の湿疹が悪くなったり良くなったりを繰り返す病気です。
正常な皮膚は、皮脂膜によってバリア機能が保たれていて、外部からの刺激(ダニ等のアレルギー物質)が入ってこないようになっていますが、このバリア機能が低下していると外部からの刺激が皮膚の中に入り、炎症を起こします。子供は大人の皮膚よりも薄く、機能も発達していないため、乳幼児や幼児にアトピーやアレルギーが出ることが多いです。
皮膚からアレルギー物質が入り込むと、食物アレルギーになる可能性もあるため、食物アレルギーとアトピーの関係性は高く、さらにもう1つ関係があるのが喘息です。喘息もアレルギーが原因で発症します。アトピーをそのままにすると、食物アレルギー、喘息になる可能性は十分に高くなります。
基本のアトピー対策
一般的に言われているのが、「ダニやほこり(アレルゲン)の除去」「食生活の見直し」「保湿」「ストレスの軽減」です。病院でもそのような指示がありました。
「ダニやほこり(アレルゲン)の除去」
ダニやホコリの対策としては、毎日の清掃や物を減らす事です。カーペットやラグ等の敷物やぬいぐるみは、ダニの温床とも言われているので要注意です。物が多いとホコリも溜まりやすくなりますし、部屋も狭くなってしまいます。我が家でも思い切って不要な物を処分してみたら、掃除機も掛けやすくなり、部屋も心もスッキリしました。物を溜めるタイプの主人も、少しずつですが不要な物を捨てれるようになってきました。
「食生活の見直し」
食生活はやはり和食が1番です。我が家では、なるべく豚・鶏・牛・魚をローテーションで食べるようにし、【まごわやさしい】を心掛けるようにしています。これは主人が食生活を変えてから肌が良くなったと言っているので、効果はあると思います。身体は食べたもので出来ている、という事になりますね。
【まごわやさしい】とは?
ま→豆
ご→ごま
わ→わかめ(海藻)
や→野菜
さ→魚
し→しいたけ(きのこ類)
い→いも
これを食生活に取り入れると健康的な食生活を送る事が出来ると言われています。
「保湿」
昔と違って、今は保湿が当たり前になってきていますね。未発達の子供の肌は良くなったり悪くなったりを繰り返します。保湿することで肌の乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を高め、外部からの刺激を受けにくくすることができます。
「ストレスの軽減」
アトピーのみならず、ストレスは身体に悪いのは皆さんなんとなく分かると思います。分かってはいるけど、中々ストレスを無くしたり軽減させる事は難しいですよね。何かストレスを発散法を見つけたり、睡眠時間を十分に取るなどして、ストレスを溜めない環境を目指しましょう。
ネットで調べて実践したアトピー対策14選
インターネットやユーチューブで調べて、我が家でやってみたアトピー対策は以下の14点です。試してみた感想を添えてご紹介します。
1.粉石鹸で洗濯する
合成洗剤で洗うより洗剤の残留が少なく、お肌にも優しいです。オシャレ着にも使えて経済的で、合成洗剤より汚れ落ちも良いので、アトピー関係無くおすすめです。
2.石鹸で全身を洗う
さっぱりとした使い心地で、肌に洗剤が残っている感じがしないのでおすすめです。逆に石鹸だと乾燥してしまうと言う方には、固形石鹸の中でも洗浄力がマイルドなアレッポの石鹸(ノーマル)や、カサブ石鹸がおすすめです。とはいえ、今使っているボディーソープで肌が落ち着いているのであれば、変える必要はないと思います。
3.石鹸を使わずお湯のみで全身を洗う
お肌の油分を洗い流しすぎないためにやってみましたが、確かに潤いは残っているようですが、頭皮のニオイが気になりました。例えば、外出しなかった日はお湯で洗う、一日置きに石鹸で洗う等、ルールを決めて行う事をおすすめします。ちなみに主人は毎日石鹸で身体を綺麗に洗わないと気が済まない性格なので、そういう方には合わないですね。(笑)
4.入浴する場合は木酢液を使用する
お風呂の水をまろやかにしてくれるということでしたが、あれば良いかもしれませんが、無ければなくても良いかな…と思います。
5.塩素除去の入浴剤を使用する
木酢液と同じ理由です。ただ、木酢液よりも刺激があるように感じました。使うなら錠剤タイプより液体の方が良い気がします。
6.保湿剤を塗らない
自分の治癒力でアトピーを治すとの事で、最初は酷く肌が荒れ、そのうち徐々に肌が綺麗になるらしいのですが、日に日に悪化する子供の肌を見てられなくなり、止めました。
7.手作りの化粧水を塗る
家族みんな使えて、お財布にも優しいのが嬉しいです。軟膏やクリームだと届きにくい頭皮に使えます。ただ、保湿効果は軟膏やクリームよりは低いです。
8.肌着・シーツ等は綿
綿の肌着は肌触りが良く、夏涼しく冬は温かいと思います。とはいうものの、感じ方は人それぞれだと思うので、そこまでこだわらなくても良いかなと思います。
9.小麦を食べない(グルテンフリー)
小麦は摂取すると肌荒れしてしまうと聞いたので、実際に試してみたところ、肌の湿疹はだいぶ減りました。そして、小麦を摂取すると湿疹が増える実感もありました。とはいえ、子供達も主人も麺類やパンは好きなので、完全除去するというより、食べる回数をなるべく減らすようにしています。
10.脱ステロイド
ステロイドに対し、あまり良いイメージを持たない方もいるかと思います。副作用が怖い、ステロイドに慣れると良くないなど。もちろんステロイドに頼らない肌にしたいのは分かります。しかし、湿疹は保湿剤のみだと治りが悪く、お子さんだと痒くて我慢できなくてまた掻いて悪化してしまうので、ステロイド剤を使って湿疹を一気に治し、また保湿して現状維持するというパターンが良いかと思います。病院でステロイド剤を処方されたなら、正しく使用して治しましょう。
11.髪の毛は短くする
髪が襟足部分に刺激を与えてしまうという事で、髪型はショートにした方が良いらしいですが、私個人の意見だと、無理にショートしなくても良いと思います。現在長女はロング、次女はショート(産まれた時から伸ばしっぱなし)ですが、どちらも襟足に湿疹は出るので、お子さんの好きな髪型で良いと思います。
12.浄水機を使う
蛇口につけるタイプの浄水機を購入し、約3ヶ月つけてみました。確かにそのままの水道水と、浄水した水の違いは分かりましたが、アトピーに効果があるのかは不明です。あれば便利、無ければ無いでも良し、という感じです。
13.乳酸菌を摂取する
花粉症に効くと言われている飲む乳酸菌を1ヶ月試してみましたが、劇的な改善にはならず。もっと長期的に飲めば効果があったかもしれません。とはいえ、普段から乳酸菌を取る事は健康に良いので、ヨーグルトやぬか漬け等は毎日食べるようにしています。
14.亜鉛を摂取する
亜鉛は皮膚を作ると言われているので、主人がサプリメントを買って飲んでいましたが、飲むと胃が気持ち悪くなるとの事で体に合わず断念。サプリメントで摂取するよりも食物から摂取しようという事になりました。
以上になります。調べてやってみた感想は、やればやったで効果はあると思いますが、それをやるなら基本のアトピー対策の方が効果的だと感じました。
この中で、特にやった方が良い・手応えを感じたのは、「石鹸で全身を洗う」「小麦を食べない」ですね。もちろん感じ方は人それぞれですが、我が家では基本のアトピー対策+石鹸で全身を洗う・小麦を食べない、を実施したら湿疹が減り、ステロイドは使わず保湿剤だけで済むようになりました。
これだけはやってほしいアトピー対策1つ
私が考える、これだけはやってほしいアトピー対策とは、【保湿】です。もちろん他のアトピー対策も大事ですが、まずはお肌が良くなってからです。それから少しずつ他の事に手を付けていく事をおすすめします。
お子さんに「お肌は痒くても掻いちゃ駄目」と言っても、絶対、いや、ぜぇぇえええっったい掻きます!駄目と言われるほど気になって掻いてしまいますし、掻くとアトピーは悪化します。アトピーが悪化すると、夜も痒くて眠れません。むしろ寝ながら掻く事もあります。当然お子さんは眠れず、ストレスになります。乳幼児は痒くても掻けないので、機嫌が悪くなることが多くなります。ずっと不機嫌だとお世話しているお母さんも疲れ果ててしまいますよね。
お肌の調子が良いと、お子さんの機嫌も良くなりますし、掻きむしる事も減ります。なので、まずはじめにしっかりステロイドで治し、落ち着いたら保湿剤を毎日塗ります。綺麗なお肌は自信に繋がり、お子さんにもお母さんお父さんにも心の余裕ができ、おのずと部屋の掃除や食生活を見直せると思います。
保湿保湿って、じゃあ何で保湿すれば良いのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。基本は病院に受診し、塗り薬が処方されますのでその薬を塗るのが1番です。今までに私は「ワセリン」やワセリンと「ヘパリン類似物質を含むクリーム」を混ぜた軟膏を頂いていました。ワセリンは肌の表面を保護するのに対し、ヘパリン類似物質を含むクリームは肌の内部まで浸透し保湿します。ヘパリン類似物質を含むクリームで内部を潤し、ワセリンで肌の表面を保護する事で、より肌のバリア機能が高められると思います。
市販でもヘパリン類似物質の商品はありますが、結構お高めなので病院で受診した方が良いと思います。これまで様々なベビーローションを使用してきましたが、ヘパリン類似物質クリームに敵うものはありません。現在安くて高保湿のクリームを探し中です(笑)
保湿剤のベタベタを嫌うお子さんもいると思います。幼い頃から塗り続けると、馴れて嫌がる事は少なくなると思いますし、軟膏が嫌なら、ローションタイプもあるので、病院で相談してみるのも良いと思います。小学生くらいになれば、自分でケアができると思いますので、少しずつ教えてお子さん自身で出来るようになれば、お母さんやお父さんも負担が軽くなると思います。まずは、保湿に全集中です!(笑)
まとめ
今やアトピー対策として様々な方法がネットにありますが、基本の対策は「ダニやほこり(アレルゲン)の除去」「食生活の見直し」「保湿」「ストレスの軽減」です。我が家ではそれに加えて「石鹸で全身を洗う」「小麦を食べない(グルテンフリー)」を意識すると肌の改善が見られました。その中でも、まずはじめにやってほしいのが「保湿」です。お子さんの肌の調子を整え、キープする事で機嫌も良くなり、お子さんに自信がつきます。ある程度の年齢になれば、自分でもケアできると思いますのでお母さんお父さんも心の余裕ができ、少しずつ自分のペースでアトピー対策をしていけると思います。
保湿剤は病院でも処方されているヘパリン類似物質が含まれているクリームがおすすめで、市販でも購入できますので、お近くのドラッグストアで探してみて下さい。ちなみに、健栄製薬から出ているヘパリン類似物質を含むクリーム【ヒルマイルド】は新生児から、マツキヨのプライベートブランドの【ヒルメナイド】は生後半年から使えると過去に問い合わせて回答して頂いています。詳しくは各サイトで調べてみて下さい。
最後に
ここまで保湿は大事と言いましたが、アトピーを根本的に治すためには、体の外部ではなく内部だと思います。ただ、お子さんに湿疹が出ている場合は保湿を優先すべきだと思います。あれもこれもと手を出して完璧にやろうとするほど、疲れ果てて何もかも止めてしまいがちです。私も何度も止まりましたし、これからも走り続けられるかなんて分かりません。
アトピーは出口の見えない真っ暗なトンネルを歩いているかのような感覚で、時々不安になりますし、真っ直ぐ出口に進んでいるかも分からなくなります。でも、回り道したとしてもやった事は無駄にはならないですし、それがあるから今があると思うので、止めずに継続してほしいです。一緒にお子さんの健やかな肌を見守っていきましょう!
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。